資格も取得できるUXDT:【第5回】セルフユーザビリティテスト検定講座

ユーザーが自身の目標を認識し、その目標を達成するまでの長いノープランの旅の途中で立ち寄る可能性があるWebサイト。

 

そのWebサイトにて、ユーザーの理解・操作をスムーズにしてあげるためのユーザビリティ。

 

2017年11月17日、UX DAYS TOKYO主催の【第5回】セルフユーザビリティテスト検定講座に行ってきました。




 

参加した動機

  • セルフユーザビリティテストの知識が学べる。
  • ワークショップでセルフユーザビリティテストを体験できる。
  • 試験が受けられ合格すると資格を取得できる。
  • 内容の割に安い(と、あとで思った)。

 

ユーザビリティテストは、ローンチする前や改修前に、対象となる被験者(ユーザー)を呼んできて、画面操作を行ってもらい課題を洗い出す重要な工程なのですが、プロジェクトによっては予算とスケジュールの関係で、実際に行えることが難しい実情があります。

 

とはいえ、どんな規模感であれ、Webサイトは人に利用してもらうプロダクトには間違いないので、最低限は自分たち(制作サイド)で、導線確認・操作テストを行い課題を見つけなければなりません。

 

自チームで行うユーザビリティの評価、それが”セルフ”ユーザビリティテスト。

 

イベントの大まかな流れ

  1. 座学(スライドを用い講師によるレクチャー)
  2. テスト(オンラインによる選択式・筆記テスト)
  3. 実践(チームでセルフユーザビリティテストの実査)
  4. 発表(実査で発見した課題の発表)
  5. 余談(講師による事例など)
  6. 懇親会(お酒、オードブル、名刺交換)

 

セルフユーザビリティテスト検定講座

座学

講師によるスライドを交えながら、ユーザビリティテストの必要性、有効性、種類、基本概念の知識を学ぶ。

 

ここでは、ユーザーを呼んできて被験者になってもらうユーザビリティテストを行えなくても、自チームでセルフユーザビリティテストを実施するだけでもWebサイトの品質に大きく差が出ることを認識しました。

 

テスト

座学のあと、Google Forms上で全10問のテストが受けられます。

  • 選択式9問
  • 筆記1問
  • 制限時間10分程度

 

基本的に座学の内容から出題されます。選択式とはいえ、引っ掛けが潜むので落ち着いて回答。

 

このテストに合格すると、UXDT公認ライセンス(民間資格)が取得できます。

 

合否発表通知は1ヶ月以内とのこと。

 

実践と発表

国内の有名な某運送会社と某酒類販売店のサイトを用い、近くにいる人と3人でチームを組み、被験者、モデレーター、記録係りに分かれてセルフユーザビリティテストの実査。

 

某運送会社では、僕は記録係りを担当しましたが、被験者とモデレーターの対面の位置に座ってしまったため、実際画面上で何が起きているのか解らず、被験者の思考発話を頼りにただの書記と化してしまいました。

 

某酒類販売店の時は、僕は被験者となり、当日の20時に冷えたビールを1ケース注文するタスクをこなすことに。いざ。

 

ユーザビリティテストのタスク

 

商品をカートに入れるところまでは進めましたが、フォーム入力でつまづく。

 

全体的に進めにくく、理解しにくい非常に非効率的なサイトの作に、同じチームのモデレーター役と記録係り役の方々と失笑。

 

そのあと、課題・問題の発表を行うのですが、それぞれのチームから様々なテスト結果が発表されました。

 

ツッコミどころ満載な両サイトだっただけに、笑いも起きながらの発表でしたが、これはプロジェクト完遂を目指す制作者側の立場だったら身も凍る結果だと思いました。

 

懇親会

イベント詳細ページには記載されていなかったけど、受講のあと懇親会が始まります。

 

ビール、焼きそば、オードブルなどを出していただき大満足。

 

今回、ディレクター、マーケターの方は10名ほど参加されており、僕はアプリエンジニア、フロントエンドエンジニア、Webデザイナー、プロデューサー、プロダクトオーナーの方々とお話ができ、ユーザビリティは様々な役割の人にとって重要視されていることを感じました。

 

感想

参加前から人気のイベントだと感じていましたが、セルフユーザビリティテストの実施体験や知識を得ることができ、試験を受けて合格すれば資格も取得できる充実した内容。

 

懇親会費、資格の受講費込みの参加費3,000円でかなりお得な時間が過ごせました。

 

UX DAYS TOKYOは、UX関連のイベントを開催しているので、UXデザインのお話も交えつつ、セルフユーザビリティテストの正しい心持ちとスキル、配慮すべきノウハウを学べます。