経営者じゃないけど経営学の資格取得を目指してみる。




 

経営学とは経営者のための学問?

経営学という言葉を聞くと、「経営を志す者のための学問」という一言が思い浮かびますが、それはたしかに間違いではありません。

 

しかし、経営者、経営陣ではなくとも経営について学ぶことは企業人として大きく視野が広がるのではないかと考えます。

 

僕は経営者ではなく都内の名も無きWeb制作ディレクターですが、自分の持ち場である対クライアント、協力会社との関わり、自社組織といった3つの場面において不要な知識かといったらそうでもありません。

 

様々な場面のあらゆるプロジェクトは経営に包括されています。

 

根本でもあり全容でもある経営を知ることは、単純に現在における自分の仕事を俯瞰することができ、深化と視野の拡大につながるほか、社会人である以上、この分野に精通することで事の運びがだいぶ変わってくると思います。

 

なぜ経営学を学ぶのか?

経営学という学問に興味を持ったのはいつの頃かは憶えていませんが、個人的な理由は4つあると思っています。

  • Webディレクターという立場から
  • コーポレートサイト制作のため
  • 自分の組織をよく知るため
  • 書籍からの影響

 

Webディレクターという立場から

例えばWebディレクターという職業に就くと、クライアントの経営者や経営陣と接する機会が多くなります。

 

直接的ではない場合もありますが、Web担当者を通じてその存在感と影響は大きく、間接的にステークホルダーとして関わってきます。

 

もちろん「Webディレクターだけが」というわけではなく、営業にとってもそれは言えるでしょう。

 

経験上、Webサイトの改修や制作を依頼してくる企業は当然営利的な事業課題の改善といった目的のほかに、その企業の内部事情も含まれていることがほとんどです。

 

経営コンサルタントでなくとも、その組織の事情に共感できないと良いディレクションはできません。

 

制作要件を聞くだけなら誰でもできますが、共感するための知識がないと円滑なオリエンと信頼関係、そして後の情報設計にも大きく影響してきます。

 

また、自社の経営者、経営陣という観点からではなく、ディレクターとしてマネジメント・組織学に興味を持ったのは必然的だったと思います。

 

コーポレートサイト制作のため

前述の「Webディレクターという立場から」の延長みたいなものですが、企業の顔であるコーポレートサイト(企業サイト)制作の依頼をいただくことがあります。

 

コーポレートサイトは一昔前までは紙媒体の会社案内パンフレットを単純にホームページにしただけのものが散見されていました。

 

つまりどちらかというと一方的な情報媒体に見受けられましたが、今の時代当然のごとくユーザー・顧客視点を大事にしなければなりません。

 

UX(CX)はユーザーの行動やインサイトを知るためにWebサイト制作において非常に有効な方法ですが、100%ユーザーファーストに固執すると仮に良いコンバージョンが取れたとしても、企業にとって生産性を落とすことになりかねません。

 

コーポレートサイトの例ではありませんが、あるクライアントの事業部門がWebサイトの立ち上げを依頼してくる場合、更新、カスタマーサポートなどの運用面でリソースが全く足りていないことがあります。

 

その事業部門の体制は全社的にはらんでおり社内政治の影響といった事情があるはずです(それらは自社からも感じ取れることと思います)。その考慮はWebサイトを公開してからでは遅いのです。

 

とりわけコーポレートサイトの改修にはビジネスモデル、コーポレートガバナンス(企業統治)を理解する必要があり、また前述の顧客/運用事情などを加味した上でデザインを施す必要があります。

 

自分の組織をよく知るため

現在所属している組織において、僕は経営陣でもなけれなミドルマネジャーでもなく、小さなWeb制作チームの名も無きディレクターです。

 

今まで上司や組織に不満を感じる場面は少なくありませんでしたが、コミュニケーションの観点から、相手への尊敬の気持ちを考えると彼らの意思決定には必ずしも多くの要素があったのだと思います。

 

それがまさに、経営陣でもなければミドルマネジャーでもない一般社員が踏み入れたことのない経営の事情と方針なのです。

 

そこへの理解を深めることにより、自社で執行され(て)る意思決定に対しての意思疎通、共感を得て、自分の役割意識や意義を認識できるようになると思います。

 

当然、それでも意思疎通、共感ができない場合もあると思います。その時は組織を変えるのもお互いのためになることでしょう。そういった意味では就職/転職にも役立つ知識だといえます。

 

書籍からの影響

読書が好きなのでよく本屋に行くのですが、経営(学)のコーナーが設けられているのに気がつきます。

 

当初、経営学を学ぶためではなく、これまでに自分の仕事の効率化や最適化のために必然的にドラッカーを始め、経営、戦略、マネジメント、組織デザインといった類の本を好んで読んできましたが、普段の業務上での失敗や成功の経験からも経営学の類の知識はにわかについていたものの、学校などで経営学として学んだことはなく、しっかりと自分の枠組みに入れ体型的に学ぶためでもあります。

 

経営学という学問を通過する前と後では、今まで読んできた前述の類の本を別の観点からインプットできるような気がします。

 

それこそ既知ではなく未知の知識に。




 

経営学の資格はなにがあるのか?

資格の取得が目的ではありませんが、僕は自分に甘い部分があるので、試験という目に見えるゴールがあると走りやすい。

 

そもそも日本にMBA以外に経営学に関する資格があるなんて知りませんでした。

 

ネットで調べてみたら、経営に関する資格がぞろぞろと見つかりましたが、自分にマッチするものは以下の2つに絞られました。

 

「中小企業診断士」

どんな資格か

有名な国家資格らしいです。資格を取得すると、中小企業の経営課題の診断・助言を行う専門家として経営コンサルタントとして業務に就くことができます。

 

第1次試験にて「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」 の7科目を経て、第2次試験合格後にようやく中小企業診断士として経済産業に登録されます(登録有効期間は5年)。

 

受験料/手数料(個人)

  • 第1次試験:13,000円
  • 第2次試験:17,200円

 

所感

もし将来的に、時代の潮流的にも自分がWeb制作業務から離れたこと考えると、経営コンサルタントとしてのナレッジが身につくことはとても魅力的に感じます。

 

しかし、国家資格だけに道のりは長く、今の自分には努力だけでなくかなりの覚悟が必要と思っています。

 

勉強にかかる費用も人によっては上記受験料以外に5万〜20万〜30万はかかると言われています(下記の記事参照)。

 

中小企業診断士に合格するのに費用はどれくらいかかるのか?

 

「中小企業診断士」詳細ページ
https://www.j-smeca.jp/index.html

 

「経営学検定/マネジメント検定」

どんな資格か

初級・中級・上級があり、経営の基礎知識、マネジメントの体系的知識、ビジネスの構想力と戦略策定が学べるとのこと。

 

採用や昇格試験や経営幹部養成、社内研修・評価など、企業が実際にこの資格の取得を導入しているそうです。

 

近年では中級の合格基準が更新され、「IT経営」と「経営法務」が加わり、現代のビジネスに合った試験範囲となっています。

 

受験料(個人)

  • 初級:4,700円
  • 中級:6,800円
  • 上級:8,400円

 

所感

初級から上級までのどのステップも自分が身につけたい方向性とマッチしていると思いました。

 

個人で受ける場合の受験料もさほど高くない。と思いきや、公式テキストと必要であれば過去問題集の金額が別途発生します。

 

初級の場合、2,808円の公式テキストが1冊ですが、中級ともなると2,592円のテキストが4冊。

 

それぞれの過去問題集は1,080円ですので、受験料だけで予算を考えない方がいいと思います。
とはいえ、「中小企業診断士」よりは経済的に優しいですが。

 

2019年の試験の日程として、6月30日に初級と中級の試験が実施されるみたいです(受験の受付期間は4月1日(月)~5月20日(月))

 

「経営学検定/マネジメント検定」詳細ページ
https://www.mqt.jp/about.html

 

まとめ

目指す資格は「中小企業診断士」「経営学検定/マネジメント検定」の2択に絞りましたが、現在の自分の立場的に「経営学検定/マネジメント検定」で経営学を学んでみようと思いました。

 

時間的にも経済的にも後者がマッチしていると思うし、「中小企業診断士」は経営コンサルタントを目指すその時でも遅くはないのかと結論に至りました。

 

仮に将来「中小企業診断士」を目指す時になったとしても、「経営学検定/マネジメント検定」「中小企業診断士」の出題範囲とかぶるらしく、理解を深化させることができるはずです。

 

なにはともあれ、2019年の個人目標として経営学の世界に踏み入れてみようと思います。




資格も取得できるUXDT:【第5回】セルフユーザビリティテスト検定講座

セルフユーザビリティテスト検定講座:UXDT

ユーザーが自身の目標を認識し、その目標を達成するまでの長いノープランの旅の途中で立ち寄る可能性があるWebサイト。

 

そのWebサイトにて、ユーザーの理解・操作をスムーズにしてあげるためのユーザビリティ。

 

2017年11月17日、UX DAYS TOKYO主催の【第5回】セルフユーザビリティテスト検定講座に行ってきました。




 

参加した動機

  • セルフユーザビリティテストの知識が学べる。
  • ワークショップでセルフユーザビリティテストを体験できる。
  • 試験が受けられ合格すると資格を取得できる。
  • 内容の割に安い(と、あとで思った)。

 

ユーザビリティテストは、ローンチする前や改修前に、対象となる被験者(ユーザー)を呼んできて、画面操作を行ってもらい課題を洗い出す重要な工程なのですが、プロジェクトによっては予算とスケジュールの関係で、実際に行えることが難しい実情があります。

 

とはいえ、どんな規模感であれ、Webサイトは人に利用してもらうプロダクトには間違いないので、最低限は自分たち(制作サイド)で、導線確認・操作テストを行い課題を見つけなければなりません。

 

自チームで行うユーザビリティの評価、それが”セルフ”ユーザビリティテスト。

 

イベントの大まかな流れ

  1. 座学(スライドを用い講師によるレクチャー)
  2. テスト(オンラインによる選択式・筆記テスト)
  3. 実践(チームでセルフユーザビリティテストの実査)
  4. 発表(実査で発見した課題の発表)
  5. 余談(講師による事例など)
  6. 懇親会(お酒、オードブル、名刺交換)

 

セルフユーザビリティテスト検定講座

座学

講師によるスライドを交えながら、ユーザビリティテストの必要性、有効性、種類、基本概念の知識を学ぶ。

 

ここでは、ユーザーを呼んできて被験者になってもらうユーザビリティテストを行えなくても、自チームでセルフユーザビリティテストを実施するだけでもWebサイトの品質に大きく差が出ることを認識しました。

 

テスト

座学のあと、Google Forms上で全10問のテストが受けられます。

  • 選択式9問
  • 筆記1問
  • 制限時間10分程度

 

基本的に座学の内容から出題されます。選択式とはいえ、引っ掛けが潜むので落ち着いて回答。

 

このテストに合格すると、UXDT公認ライセンス(民間資格)が取得できます。

 

合否発表通知は1ヶ月以内とのこと。

 

実践と発表

国内の有名な某運送会社と某酒類販売店のサイトを用い、近くにいる人と3人でチームを組み、被験者、モデレーター、記録係りに分かれてセルフユーザビリティテストの実査。

 

某運送会社では、僕は記録係りを担当しましたが、被験者とモデレーターの対面の位置に座ってしまったため、実際画面上で何が起きているのか解らず、被験者の思考発話を頼りにただの書記と化してしまいました。

 

某酒類販売店の時は、僕は被験者となり、当日の20時に冷えたビールを1ケース注文するタスクをこなすことに。いざ。

 

ユーザビリティテストのタスク

 

商品をカートに入れるところまでは進めましたが、フォーム入力でつまづく。

 

全体的に進めにくく、理解しにくい非常に非効率的なサイトの作に、同じチームのモデレーター役と記録係り役の方々と失笑。

 

そのあと、課題・問題の発表を行うのですが、それぞれのチームから様々なテスト結果が発表されました。

 

ツッコミどころ満載な両サイトだっただけに、笑いも起きながらの発表でしたが、これはプロジェクト完遂を目指す制作者側の立場だったら身も凍る結果だと思いました。

 

懇親会

イベント詳細ページには記載されていなかったけど、受講のあと懇親会が始まります。

 

ビール、焼きそば、オードブルなどを出していただき大満足。

 

今回、ディレクター、マーケターの方は10名ほど参加されており、僕はアプリエンジニア、フロントエンドエンジニア、Webデザイナー、プロデューサー、プロダクトオーナーの方々とお話ができ、ユーザビリティは様々な役割の人にとって重要視されていることを感じました。

 

感想

参加前から人気のイベントだと感じていましたが、セルフユーザビリティテストの実施体験や知識を得ることができ、試験を受けて合格すれば資格も取得できる充実した内容。

 

懇親会費、資格の受講費込みの参加費3,000円でかなりお得な時間が過ごせました。

 

UX DAYS TOKYOは、UX関連のイベントを開催しているので、UXデザインのお話も交えつつ、セルフユーザビリティテストの正しい心持ちとスキル、配慮すべきノウハウを学べます。




 

『インターネットマーケティング 基礎編』第2版(改訂版)




 

多分この本を購入検討されている方は、サーティファイ主催のネットマーケティング検定の資格取得を目指している方が大半だと思います。

 

かくゆう僕もその一人でした。

 

ネットマーケティング検定についての過去記事:

「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(1)

「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(2)

「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(3)

 

以前の記事でも書きましたが、この本は公式サイトからでも購入できますが、僕はAmazonのキンドル版で購入しました。

 

その際に気を付けなければいけないのが、Amazonには第1版と第2版(改訂版)が存在する事。当然第1版は内容が古いと思いますので、間違って購入しないように気を付けてください。

 

単行本(ソフトカバー): 332ページ
出版社: インプレス; 第2版
発売日: 2015/8/24
商品パッケージの寸法: 21 x 14.8 x 2.2 cm

 

以下の様に全12章+付録の過去問題で構成されています。

 

第1章
インターネットマーケティングを行うにあたって

第2章
インターネット技術概論

第3章
総論〜インターネットマーケティングの個別手法〜

第4章
インターネットリサーチ

第5章
プロモーション(PR/ブランディング)

第6章
インターネット広告

第7章
インターネットを利用した販売

第8章
効果測定

第9章
外注管理

第10章
各種ポリシー

第11章
関連法規

第12章
インターネットとコンプライアンス、CSR

付録
過去問題



マーケティングの基本的な理論から、Webビジネスにおいて必要な知識が広く得られます。

 

全体的な内容として、ネット(Web)マーケティングの資格の教材だけあって、ちょこちょこWeb関連の話が出てきます。一般企業でいきなりWeb担当者を任せられた人より、ネットリテラシーを要するWeb制作経験者の人の方が吸収が早いかも知れません。

 

特に第2章だけはWeb制作経験者にとっては、資格取得を目指す上で最も有利な内容かなと思いました。ネットワーク・OSのの基本知識、言語・SEO・制作ワークローを大体知っている人ならば斜め読みでも大丈夫な気がします。

 

Web屋である僕が苦手意識を感じた章は「第10章の各種ポリシー」「第11章の関連法規」。しかし、ブログやSNSなどインターネット上での画像や動画、音楽などの扱いについて勉強になりました。物を売ったり広めたりというノウハウだけでなく、この辺の知識はWebビジネスに関わる人にとって知って置くべきことです。

 

第9章の外注管理」に書かれていた内容は、Webディレクターの僕にとって為になる内容でした。Web屋の目線じゃない角度(Web制作会社への仕事の頼み方や選定方法など)の知識も学べます。

 

他の章はマーケティングの概念・理論・手法などで、Webマーケティングを継続していくための知識として楽しめました。

 

当然の事ながら、資格を取る為にはどの章もすっ飛ばす訳にはいきませんが、まず全章一読した後、興味がある章から順番に読み進めると良いと思います。

 

ネットマーケティングや、Webビジネスに必要なノウハウが幅広く網羅されているので、少しづつ苦手な章を無くしていくイメージで。

 

今回、サーティファイのネットマーケティング検定の資格を取得するために本書を購入しましたが、検定試験を終えた現在でも、この本のページはめくることがあります。

 

基本的なことが書いてあるので。




「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(3)




【試験当日】

僕が試験を受けたのは2017年2月5日(日)。結構な人数の方がいらしてました。

 

私事ですが、前日の夜中に娘がインフルエンザで病院に運ばれて、超睡眠不足で挑みました。

 

書き取りで自分なりに要点をまとめたノートを電車の中で重点的に読みながら、試験会場の高田馬場にある富士大学に到着し、スタッフの誘導で自分の番号の席に座る。

 

休日なのでほとんどの方が私服。みんなどんな仕事をしているのかが気になりました。

 

試験の説明を受け、いざ80分一発勝負!

 

全40問、各問題は4択式。「この中から適切なものを選べ。」「不適切なものを選べ。」といった問題形式など。

 

4択式とはいえ、1択1択が長い文章もあるので、最低限の読解力は必要。よく読まないと、引っ掛け問題になってしまいます。

 

個人的に最も自信があった、あるマーケティング理論の問題が出た時の事なのですが、

 

問題:「この中から不適切なものを選べ。」

 

1択目、これは正しいな。

 

2択目、これも正しい。

 

3択目、はいはい、これも正しいよ。じゃ、4択目に決まりだな。

 

4択目、おい!これも正しいよ!

 

という具合でいきなり1問目でつまづき、汗がドバッと出ました。

 

さらに後半、公式テキストに明らかに載っていない知識の問題にぶち当たる。

 

(勘弁してくれ!)

 

と思いながらも落ち着いて慎重に答えを選びました。

 

試験の後、公式テキストに載っていない問題が出題された事に対して怒りがこみ上げてきましたが、冷静に考えて鎮火。

 

書籍『ネットマーケティング検定 過去問題』や、ネット上の模擬試験にも目を通していれば、もしかしたら気づけたのかも。

 

『ネットマーケティング検定 過去問題』価格:1,900円+税

単行本: 164ページ
出版社: ウイネット
発売日: 2017/04
商品パッケージの寸法: 26.1 x 18.2 x 1.5 cm

 

いや、そもそも”時流と共に変化するマーケティング自体がそういうものだ”ということを思い知らされました。



【試験結果】

合否の知らせは、約一ヶ月後だと会場スタッフの方に言われました。僕は合格認定書の大きさを勝手にA4サイズだと思い込んでいたので、角2封筒で届くのを待っていました。

 

一ヶ月近くになって、仕事帰りにポストを開ける日々が続く。そしてある日サーティファイから長3封書が届く。

 

(終わった。こんな小さいサイズの封筒は不合格通知に違いない……)

 

恐る恐る封を切ると、中に折り込まれた成績表とくっついた認定書が入っていました。

 

(良かった…!)

 

【感想】

この資格は(Web)ネットマーケティングをしていく上で関わってくるほとんどの知識が広く得られる印象を受けました。

 

どちらかと言うと一般企業やメーカーのWeb担当者さん向けだと感じました。

 

Web屋さんのディレクターorデザイナーの方が、レベルアップのために、KPIやKGIの事とかをもっと深く学習し、ゴリゴリのプランニング、コンサルをしていきたいと言う目標をお持ちの方は、WACAのウェブ解析士 認定講座 – 初級も良いかと思います。

 

かと言って、決してWeb屋さんにはこの検定試験がふさわしくないと言う訳ではありません。

 

僕自身、今回とても色々な知識を得てとても良かったと思います。

 

マーケティングの考え方だけではなく、Web屋の目線じゃない角度(Web制作会社への仕事の頼み方や選定方法など)の知識も学んだし、今まで自分に足りてなかった関連法規、情報セキュリティなどの各ポリシーも多く学べました。

 

そして、普段、クライアントさんとのやりとりの中で必要なマーケティングの基本意識・用語もしっかり学べます。

 

最後に、ネットマーケティングとかWebマーケティングとか言われていますが、それらは、ネットが普及し定着したこの時代における一種の手法であり、マーケティングの本質は今も昔も変わっていないということ。

 

これからWebに関するビジネス、この時代におけるマーケティングを始めようとしている方にとっては、安価で、そして良い学びの機会になるのではと思います。




「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(2)




【学習方法】

以下の条件のもとでの僕の学習法です。

  • Web制作・Webマーケティング経験者。
  • 学習できた期間は二ヶ月弱(実質1週間程度)。
  • 使用した教材はネットマーケティング検定 公式テキスト『インターネットマーケティング 基礎編』のみ。

 

仕事や家庭をお持ちの方は、集中して学習に励むのは大変だと思います。

 

二ヶ月弱でなるべく効率の良い学習法を紹介します。

 

(1)用語のリストアップ

一番大事です。まずは公式テキストを最後まで読みながら、途中意味の解らない用語が出てきたらリストアップをします。

 

例)
費用対効果 P96
eマーケットプレイス P49

 

IT用語、ビジネス用語は世界中に沢山ありますし、流行り廃りもあります。

 

個人差があると思いますが、Webマーケティングを初めて勉強する方にとっては、聞いたことはあるけど意味の知らない用語が必ず出てくる筈です。

 

ページをめくる度にいちいち足止めを食っていては今後の進みが悪いので、一読目で意味が頭に入ってこない用語をリストアップし、意味を全て調べて理解しておくと、後々スムーズに進められ、飲み込みやすくなると思います。




(2)過去問題

用語も覚えて再読したら、最後の方のページにある過去問題をやってみる。

 

ユーザー登録後に受けらる模擬試験も是非おすすめします。

 

さらに、経済的余裕があれば、前述の「ネットマーケティング検定 過去問題」にも目を通しておいた方が良いかと。

 

同じことを書きますが、1点でも稼ぎたいと思っている方はこの本も読んでおいた方が良いかも知れません。

 

一読した事により、もうど素人ではありません。少しプライドを持って臨まれる気持ちで挑んでみることがポイントです。

 

ここでの目的は、現状の自分のレベルを知る事なのです。

 

(3)時間の許す限り熟読

お仕事をされている業種によっては苦手な章が出てくる思います。

 

さらに、過去問題で間違えた箇所など、一読目で自分の苦手な部分が見えてくると思いますので、その部分の強化と、その他をおさらい感覚で読む。因みに僕は三読しました。

 

(4)書き取りをする

学生時代以来やってませんでしたが、自分なりに要点をまとめてノートに書きとるのはやっぱり効果的です。

 

僕は試験日、直前までこの書き取りノートだけを集中して読んでいました。

 

(5)もっと他の本を読む(時間がある人)

本資格公式テストに限らず、他の参考書や、ネットなどでググって自分なりにWebマーケティングを勉強するのも効果的です。

 

今後の為にも、多方向から理論を学べば、マーケティングってなに?と聞かれて、一言で「こういうものだよ」という答えが見つけられるかも知れません。

 

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「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(1)




 

 

上司に「Webマーケティングの資格を取ってみないか?」と言われ、持っておいて損はないかと思い、腰を上げました。

 

僕は現在Webディレクターをやっているので、名刺に取得した資格が入っていると、新規クライアントとの応対で話が進めやすく、都合がいい場合があるのではとも思いました。

 

【受けようと思った理由】

  • 転職活動時に多少は有利かもしれないから(するかわからないけど)
  • 今までの経験の腕試し(や、復習)。
  • クライアントワークのため。

 

経験値がものをいう世界なので、決して転職に有利とは言い切れないけど、資格を持って入ればアピールのきっかけにはなるだろうし、採用側からしても何に興味があったのか手っ取り早く把握しやすい筈です。

 

あと、Webマーケティングの知識をどれだけ知っているのか自分のレベルも知りたかった。

 

という事で、Webマーケティング系の資格は色々ありますが、サーティファイが主催している「ネットマーケティング検定 」を受けてみました。

 

サーティファイ Web利用・技術認定委員会主催 ネットマーケティング検定
https://www.sikaku.gr.jp/nm/

 

【選んだ理由】

  • 受験料金が5,800円とお高くはない。
  • 難易度はそこまで高くないと言われている。

 

上司に申請すれば会社が費用を負担してくれたんですが、資格は「自分の物」という意識が強かったので、金額もそこまで高くないし自己負担しました。

 

身銭を切った分、身も引き締まるし、さらに受かった時はなお嬉しいはず。

 

合格基準は70%以上正解すれば合格となります。全40問なので28問以上正解すれば受かる計算です。

 

自分は0からのスタートではないので、なんとか28問くらいいけるんじゃないかという自信もありました(これが過信というヤツでした)




【受講までの手順】

受験申し込みをするには、まずサーティファイのサイトでユーザー登録をします。

 

ユーザー登録後は「マイページ」が生成され、そこで受験申し込み→支払いまでをすんなりと完結できます(クレジットの場合)。

 

サーティファイのページに行くと、5問までの模擬試験が無料で誰でもネット上で受けられます。
http://www.certify-webtest.com/netmarketing/cfushiken.php?iid=002

さらにユーザー登録すると、20問の模擬試験がネット上で受けられるようになります。
http://www.certify-webtest.com/netmarketing/cfulogin.php?iid=002

 

なので、受験の申し込みをする前にまずは模擬試験を試してみて、「自分のレベルに合う合わない」「思ってた内容と違った」などを判断できます。

 

受験申込み締切りは個人の方は試験実施日の2週間前まで。試験実施日は毎年2月と8月の年2回あるようです。

 

【教材】

ネットマーケティング検定準拠書籍として2冊の本があります。
どちらの教材も強制的に購入させられるものではなく、本屋さんやAmazonでも簡単に手に入れることができます。

 

ネットマーケティング検定 公式テキスト『インターネットマーケティング 基礎編』価格:2,000円+税

単行本(ソフトカバー): 332ページ
出版社: インプレス; 第2版
発売日: 2015/8/24
商品パッケージの寸法: 21 x 14.8 x 2.2 cm

 

基本的にはこの公式テキストがもとに問題が出題されます。過去問題集も1回分収録。

 

ご自身によほどの勝機があるなら購入しないという選択肢もありますが、これからWebマーケティングを勉強し始める方、合格する自信がない方は購入して熟読するべきです。

 

縁起でもないですが、仮に不合格になったとしても、この本ではWebマーケティングに限らずWebビジネスの幅広い知識が身につけられますので、無駄にはなりません。

 

資格が欲しいのか、知識が欲しいのか、どちらも欲しいのかは人様々です。

 

公式サイトからでも購入できますが、僕はAmazonのキンドル版で購入。
ここで気を付けなければいけないのが、Amazonには第1版と第2版(改訂版)が存在します。第1版は内容が古い筈ですので、間違って購入しないように気をつけてください。

 

この公式テキストの詳しい感想はいずれ。

この公式テキストの感想はこちら

 

『ネットマーケティング検定 過去問題』価格:1,900円+税

単行本: 164ページ
出版社: ウイネット
発売日: 2017/04
商品パッケージの寸法: 26.1 x 18.2 x 1.5 cm

 

そのまんま。過去4回分の過去問題集です。

 

公式テキストと合わせると4,000円くらいになるので、僕は経済的な理由で購入しませんでした。

 

後の試験での感想でも書いてますが、1点でも稼ぎたいと思っている方は、こちらも読んでおいた方が良いかも知れません。

 

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