グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

MARKETING

マーケターが「グレイトフル・デッド」の本を?

 

デッドヘッズが「マーケティング」の本を?

 

北区王子の古本屋、山遊堂さんの音楽書籍コーナーでこの本のタイトルが目に飛び込んできた時は、一瞬頭が混乱したと同時にすぐ手に取っていました。

 

「グレイトフル・デッド」にも「マーケティング」にも興味がある僕は、この本を日本に紹介した糸井重里さんの序文を読んですごく興奮しました。

 

そしてそのままレジへ。




グレイトフル・デッドと自分

グレイトフル・デッドとはヒッピーサイケの大御所的バンド。

 

僕も若い頃は長髪でそれっぽいファッションをしていた時期があり、デッドのレコードやCDも聴いていましたが、決して熱狂的なデッドヘッズ(グレイトフル・デッドの熱狂的なファンの事)という訳ではありませんでした。

 

でも、グレイトフル・デッドの音源を買っていただけでなく、当時乗っていたバイクにデッドベア(グレイトフル・デッドの子熊のキャラクター)のステッカーを貼っていたり、Tシャツも着ていました。

 

今思えば90年代、遠く離れたここ日本で当時若かった僕もグレイトフル・デッドが敷いていたマーケティング・プランに導かれていたのかも知れません。

 

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

サイケデリックな装丁デザインのこの書籍は紛れもなくマーケティングの実用書です。

 

とはいえ、AIDMAやAISASといった消費者行動理論、4P理論といったお硬い説明はありません。

 

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」 デイヴィッド・ミーアマン・スコット (著), ブライアン・ハリガン (著), 糸井重里 (監修), 渡辺由佳里 (翻訳) 出版社:日経BP社

 

(2017年5月現在)6年前の2011年に日経BP社が発行・日経BPマーケティングが発売したこの本は、ビートルズやローリング・ストーンズほど知名度が高くないグレイトフル・デッドというバンドのビジネスの成功法が記されており、その手法はどれも現代のWebマーケティングと一致しているのです。

 

流行り廃りの流れが速いこの業界の実用書は数年経てば内容が廃れている可能性が高く、僕は1年〜2年以上前の実用書にはなかなか目を向けないのですが、好奇心で手に取ってみたら、現在でも全くを持って通用する内容でした。

 

各章は、「グレイトフル・デッドの成功法」「超有名企業やサービスの事例」「結論」でコンパクトにまとめられています。

 

今を時めくGoogle、Amazon、Dropbox、MySQL、マクドナルド等といった超有名企業やサービスの手法・事例は、グレイトフル・デッドが70年代から先駆けて実行していたのです!

 

  • ライブの素晴らしさ=質の高いコンテンツ
  • ビートルズと真逆な戦略=競合との画期的な差別化
  • ライブ録音の自由とオフィシャルリリース=フリーミアム

 

などなど(以上の手段はほんの一例)




感想

どれもマーケティングをやっていく上で大切な事ばかりですが、小手先のテクニックだけではなく、一番大切なのは消費者(ファン、リピーター)に対して誠実に想う気持ち。これは、今のSEO対策の根本的な考え方と似ていると思いました。

 

この本を読んで、人によってはマーケティングの本質を感じ取ることもできますが、マーケティングのみ焦点を当てた内容だけではなく、デザインの仕方、ビジネスそのもの考え方、企業人としての誠実さ、働き方、生き方まで考えさえられます。

 

6年前の本ですが、Webマーケティングをこれから学びたいと思っている方に充分おすすめです。

 

グレイトフル・デッドの渋い写真や、アーティスティックなイラストも載っていてデザイン性が高く、エッセイ感覚な文体で気楽に読める実用書。

 

プロジェクトマネージャー・マーケター・Webディレクターさんとかだけでなく、これからUI/UXを武器にしたいと思っているWebデザイナーさんにも有効かつ読みやすい書籍だと思います。

 

今回たまたま古本屋さんで購入しましたが、Amazonでも購入可能な様です。

「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」展

「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」展

1月の兵庫県立美術館から始まり、名古屋、そしてついに東京へ!
この日をどんなに待ちわびたことか。

 

ヘンリー・ダーガー以来のアウトサイダーアート界の巨匠の展覧会へ、初日である2017年4月29日に東京ステーションギャラリーへ行って参りました。

 

東京ステーションギャラリーへは、2015年の「『月映(つくはえ)』田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎」ぶり。

 

開館は午前10時から。
11時から12時半くらいまで館内に居ましたが、意外と混んでなく、ゆっくりじっくりと楽しめました。




 

アドルフ・ヴェルフリ-Adolf Wölfli(1864-1930)は、スイス出身のアウトサイダーアート・アールブリュットのアーティスト。
アウトサイダーアートだけに、やはりヴェルフリも精神を患いながら、新奇で独特な素晴らしい世界を多く生み出しています。

 

ヴェルフリの作風は、一見トライバルで宗教画的な模様に見え、同じアウトサイダーアートのオーギュスタン・ルサージュのような緻密な仕事をこなしています。

 

予想外な色彩。曖昧な遠近法。規則正しいけど自由な描画。

 

不遇な人生を送ってきたアウトサイダーアートの芸術家だからこそ作り上げられる悲しみや辛さ、そして希望で構築されたパラレルワールド。

 

普段、Webデザインもやる僕ですが、あの設計思想と色彩感覚とレイヤーは、とても自分には表現できる自信がありません。

 

「残業だー」「給料少ねー」「デザイン浮かばねー」「設計が決まらねー」等と日頃ぼやいている自分が愚者だったんだと『グシャっ』とヴェルフリの世界に潰された感覚を味わいました。

 

今回、ヴェルフリの作品を初めてまじまじと見ていて新たに気づいた事が2点ありました。

 

ぎっしりと詰め込まれた描画の中に、「ぐでたま」の様な可愛いキャラクターや、「逆柱いみり」の作品に登場する憎めない軟体獣のような生き物がたまに潜んでいる事(それらはカタツムリや小鳥だと後に判明)。

 

そいつらがとにかく可愛い。ヴェルフリの生涯をある程度知っての上で閲覧に臨んでいたので、勝手に感じていた緊張感がちょっと解けて顔がほころびました。

 

もう1点は、今回一緒に同行したデザイナーがとても興味深い事に気付く。
作品の中には、たまに時計が描かれているのですが、どの作品の時計も針が「1時半過ぎ」を指しているのです。

 

これは何の意味があるのか?無意味なのか?ヴェルフリにとって、この「1時半過ぎ」とはどんな時だったのでしょうか?

 

最後に図録とポストカードを一枚購入。

 

アドルフ・ヴェルフリ図録ポストカード

 

アートやグラフィックデザインが好きな方は絶対に行っておいた方がいいです。
滅多に拝めるものではありませんので。

 

あと、自分の今の環境に不満があるクリエイターにもおすすめ。

 

『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』
東京ステーションギャラリー
会期:2017年4月29日(土)―6月18日(日)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201704_adolfwolfli.html




「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(3)




【試験当日】

僕が試験を受けたのは2017年2月5日(日)。結構な人数の方がいらしてました。

 

私事ですが、前日の夜中に娘がインフルエンザで病院に運ばれて、超睡眠不足で挑みました。

 

書き取りで自分なりに要点をまとめたノートを電車の中で重点的に読みながら、試験会場の高田馬場にある富士大学に到着し、スタッフの誘導で自分の番号の席に座る。

 

休日なのでほとんどの方が私服。みんなどんな仕事をしているのかが気になりました。

 

試験の説明を受け、いざ80分一発勝負!

 

全40問、各問題は4択式。「この中から適切なものを選べ。」「不適切なものを選べ。」といった問題形式など。

 

4択式とはいえ、1択1択が長い文章もあるので、最低限の読解力は必要。よく読まないと、引っ掛け問題になってしまいます。

 

個人的に最も自信があった、あるマーケティング理論の問題が出た時の事なのですが、

 

問題:「この中から不適切なものを選べ。」

 

1択目、これは正しいな。

 

2択目、これも正しい。

 

3択目、はいはい、これも正しいよ。じゃ、4択目に決まりだな。

 

4択目、おい!これも正しいよ!

 

という具合でいきなり1問目でつまづき、汗がドバッと出ました。

 

さらに後半、公式テキストに明らかに載っていない知識の問題にぶち当たる。

 

(勘弁してくれ!)

 

と思いながらも落ち着いて慎重に答えを選びました。

 

試験の後、公式テキストに載っていない問題が出題された事に対して怒りがこみ上げてきましたが、冷静に考えて鎮火。

 

書籍『ネットマーケティング検定 過去問題』や、ネット上の模擬試験にも目を通していれば、もしかしたら気づけたのかも。

 

『ネットマーケティング検定 過去問題』価格:1,900円+税

単行本: 164ページ
出版社: ウイネット
発売日: 2017/04
商品パッケージの寸法: 26.1 x 18.2 x 1.5 cm

 

いや、そもそも”時流と共に変化するマーケティング自体がそういうものだ”ということを思い知らされました。



【試験結果】

合否の知らせは、約一ヶ月後だと会場スタッフの方に言われました。僕は合格認定書の大きさを勝手にA4サイズだと思い込んでいたので、角2封筒で届くのを待っていました。

 

一ヶ月近くになって、仕事帰りにポストを開ける日々が続く。そしてある日サーティファイから長3封書が届く。

 

(終わった。こんな小さいサイズの封筒は不合格通知に違いない……)

 

恐る恐る封を切ると、中に折り込まれた成績表とくっついた認定書が入っていました。

 

(良かった…!)

 

【感想】

この資格は(Web)ネットマーケティングをしていく上で関わってくるほとんどの知識が広く得られる印象を受けました。

 

どちらかと言うと一般企業やメーカーのWeb担当者さん向けだと感じました。

 

Web屋さんのディレクターorデザイナーの方が、レベルアップのために、KPIやKGIの事とかをもっと深く学習し、ゴリゴリのプランニング、コンサルをしていきたいと言う目標をお持ちの方は、WACAのウェブ解析士 認定講座 – 初級も良いかと思います。

 

かと言って、決してWeb屋さんにはこの検定試験がふさわしくないと言う訳ではありません。

 

僕自身、今回とても色々な知識を得てとても良かったと思います。

 

マーケティングの考え方だけではなく、Web屋の目線じゃない角度(Web制作会社への仕事の頼み方や選定方法など)の知識も学んだし、今まで自分に足りてなかった関連法規、情報セキュリティなどの各ポリシーも多く学べました。

 

そして、普段、クライアントさんとのやりとりの中で必要なマーケティングの基本意識・用語もしっかり学べます。

 

最後に、ネットマーケティングとかWebマーケティングとか言われていますが、それらは、ネットが普及し定着したこの時代における一種の手法であり、マーケティングの本質は今も昔も変わっていないということ。

 

これからWebに関するビジネス、この時代におけるマーケティングを始めようとしている方にとっては、安価で、そして良い学びの機会になるのではと思います。




「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(2)




【学習方法】

以下の条件のもとでの僕の学習法です。

  • Web制作・Webマーケティング経験者。
  • 学習できた期間は二ヶ月弱(実質1週間程度)。
  • 使用した教材はネットマーケティング検定 公式テキスト『インターネットマーケティング 基礎編』のみ。

 

仕事や家庭をお持ちの方は、集中して学習に励むのは大変だと思います。

 

二ヶ月弱でなるべく効率の良い学習法を紹介します。

 

(1)用語のリストアップ

一番大事です。まずは公式テキストを最後まで読みながら、途中意味の解らない用語が出てきたらリストアップをします。

 

例)
費用対効果 P96
eマーケットプレイス P49

 

IT用語、ビジネス用語は世界中に沢山ありますし、流行り廃りもあります。

 

個人差があると思いますが、Webマーケティングを初めて勉強する方にとっては、聞いたことはあるけど意味の知らない用語が必ず出てくる筈です。

 

ページをめくる度にいちいち足止めを食っていては今後の進みが悪いので、一読目で意味が頭に入ってこない用語をリストアップし、意味を全て調べて理解しておくと、後々スムーズに進められ、飲み込みやすくなると思います。




(2)過去問題

用語も覚えて再読したら、最後の方のページにある過去問題をやってみる。

 

ユーザー登録後に受けらる模擬試験も是非おすすめします。

 

さらに、経済的余裕があれば、前述の「ネットマーケティング検定 過去問題」にも目を通しておいた方が良いかと。

 

同じことを書きますが、1点でも稼ぎたいと思っている方はこの本も読んでおいた方が良いかも知れません。

 

一読した事により、もうど素人ではありません。少しプライドを持って臨まれる気持ちで挑んでみることがポイントです。

 

ここでの目的は、現状の自分のレベルを知る事なのです。

 

(3)時間の許す限り熟読

お仕事をされている業種によっては苦手な章が出てくる思います。

 

さらに、過去問題で間違えた箇所など、一読目で自分の苦手な部分が見えてくると思いますので、その部分の強化と、その他をおさらい感覚で読む。因みに僕は三読しました。

 

(4)書き取りをする

学生時代以来やってませんでしたが、自分なりに要点をまとめてノートに書きとるのはやっぱり効果的です。

 

僕は試験日、直前までこの書き取りノートだけを集中して読んでいました。

 

(5)もっと他の本を読む(時間がある人)

本資格公式テストに限らず、他の参考書や、ネットなどでググって自分なりにWebマーケティングを勉強するのも効果的です。

 

今後の為にも、多方向から理論を学べば、マーケティングってなに?と聞かれて、一言で「こういうものだよ」という答えが見つけられるかも知れません。

 

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「ネットマーケティング検定 」サーティファイを受けてみた(1)




 

 

上司に「Webマーケティングの資格を取ってみないか?」と言われ、持っておいて損はないかと思い、腰を上げました。

 

僕は現在Webディレクターをやっているので、名刺に取得した資格が入っていると、新規クライアントとの応対で話が進めやすく、都合がいい場合があるのではとも思いました。

 

【受けようと思った理由】

  • 転職活動時に多少は有利かもしれないから(するかわからないけど)
  • 今までの経験の腕試し(や、復習)。
  • クライアントワークのため。

 

経験値がものをいう世界なので、決して転職に有利とは言い切れないけど、資格を持って入ればアピールのきっかけにはなるだろうし、採用側からしても何に興味があったのか手っ取り早く把握しやすい筈です。

 

あと、Webマーケティングの知識をどれだけ知っているのか自分のレベルも知りたかった。

 

という事で、Webマーケティング系の資格は色々ありますが、サーティファイが主催している「ネットマーケティング検定 」を受けてみました。

 

サーティファイ Web利用・技術認定委員会主催 ネットマーケティング検定
https://www.sikaku.gr.jp/nm/

 

【選んだ理由】

  • 受験料金が5,800円とお高くはない。
  • 難易度はそこまで高くないと言われている。

 

上司に申請すれば会社が費用を負担してくれたんですが、資格は「自分の物」という意識が強かったので、金額もそこまで高くないし自己負担しました。

 

身銭を切った分、身も引き締まるし、さらに受かった時はなお嬉しいはず。

 

合格基準は70%以上正解すれば合格となります。全40問なので28問以上正解すれば受かる計算です。

 

自分は0からのスタートではないので、なんとか28問くらいいけるんじゃないかという自信もありました(これが過信というヤツでした)




【受講までの手順】

受験申し込みをするには、まずサーティファイのサイトでユーザー登録をします。

 

ユーザー登録後は「マイページ」が生成され、そこで受験申し込み→支払いまでをすんなりと完結できます(クレジットの場合)。

 

サーティファイのページに行くと、5問までの模擬試験が無料で誰でもネット上で受けられます。
http://www.certify-webtest.com/netmarketing/cfushiken.php?iid=002

さらにユーザー登録すると、20問の模擬試験がネット上で受けられるようになります。
http://www.certify-webtest.com/netmarketing/cfulogin.php?iid=002

 

なので、受験の申し込みをする前にまずは模擬試験を試してみて、「自分のレベルに合う合わない」「思ってた内容と違った」などを判断できます。

 

受験申込み締切りは個人の方は試験実施日の2週間前まで。試験実施日は毎年2月と8月の年2回あるようです。

 

【教材】

ネットマーケティング検定準拠書籍として2冊の本があります。
どちらの教材も強制的に購入させられるものではなく、本屋さんやAmazonでも簡単に手に入れることができます。

 

ネットマーケティング検定 公式テキスト『インターネットマーケティング 基礎編』価格:2,000円+税

単行本(ソフトカバー): 332ページ
出版社: インプレス; 第2版
発売日: 2015/8/24
商品パッケージの寸法: 21 x 14.8 x 2.2 cm

 

基本的にはこの公式テキストがもとに問題が出題されます。過去問題集も1回分収録。

 

ご自身によほどの勝機があるなら購入しないという選択肢もありますが、これからWebマーケティングを勉強し始める方、合格する自信がない方は購入して熟読するべきです。

 

縁起でもないですが、仮に不合格になったとしても、この本ではWebマーケティングに限らずWebビジネスの幅広い知識が身につけられますので、無駄にはなりません。

 

資格が欲しいのか、知識が欲しいのか、どちらも欲しいのかは人様々です。

 

公式サイトからでも購入できますが、僕はAmazonのキンドル版で購入。
ここで気を付けなければいけないのが、Amazonには第1版と第2版(改訂版)が存在します。第1版は内容が古い筈ですので、間違って購入しないように気をつけてください。

 

この公式テキストの詳しい感想はいずれ。

この公式テキストの感想はこちら

 

『ネットマーケティング検定 過去問題』価格:1,900円+税

単行本: 164ページ
出版社: ウイネット
発売日: 2017/04
商品パッケージの寸法: 26.1 x 18.2 x 1.5 cm

 

そのまんま。過去4回分の過去問題集です。

 

公式テキストと合わせると4,000円くらいになるので、僕は経済的な理由で購入しませんでした。

 

後の試験での感想でも書いてますが、1点でも稼ぎたいと思っている方は、こちらも読んでおいた方が良いかも知れません。

 

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WordBench東京「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門」

WordBench



 

この前も同じようなことを書きましたが、Webディレクターという肩書きながら、規模や予算によっては依然全ての工程を一人で完結させる事があります。

 

プロジェクトが効率よくハッピーエンドを迎えれば、最終的には自分の立場・役割は何でも良いと思っています。

 

WordBenchはデザイナーの友達に紹介されて今回初参加。WordPress案件の技術や知識の向上と基本を今一度学んでいこうと思ってWordBench東京に参加しました。

 

今回はゴリゴリなWordPress勉強会ではなく、タイトル通りWeb制作の現場におけるプロジェクトマネジメントについて。

 

「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門」




「技術的な話になりそうな打ち合せにエンジニアに同行してもらったり、自分のミスでエンジニアに負担をかけてしまった後に作業を手伝えないのはおかしい」という言葉が印象的だった大串肇さんがスピーカーをされました。

 

まだ実戦に取り入れていない事、そして、Web制作プロジェクト全体に対する心構えをあらためて考えさせられた東新宿の夜でした。

 

【作業の可視化】

「クライアントもれっきとしたプロジェクトのメンバーなんだよ。」

 

先日、入社したばかりの新卒Webデザイナーの子に僕が偉そうに発した言葉ですが、本勉強会の後とても恥ずかしくなりました。

 

作業の可視化。ソースコードの作業進捗までクライアント様に見せた事はありませんでした。

 

ソースコードなんかクライアントに見せても解らない物なので無駄ではないか?という思い込みの元、今まで実行するどころか発想すら浮かびませんでした。

 

しかし、コードを書いているという実作業状況をクライアント様にも共有することにより、詳しくない方からしてみれば、「なんだかわからんが難しそうな事をやってんだな」と思ってくれて、その後のトラブル交渉にも良い方向へ影響するのではないか?と思いました。

 

あらためて偉そう言います、クライアント様もれっきとしたプロジェクトのメンバーなのです。できる限りの事を共有していこうと思います。

 

【PINBOKの存在】

プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法の集成「PINBOK」。

 

その「PINBOK」に記されていた事が、今までの経験上で成功した事例と重なるとのこと。

 

「PINBOK」は、日本人の林千晶氏、高橋宏祐氏によってWebプロジェクトマネジメントに適した内容にまとめられて書籍化されており、現在では著者の一人、林千晶氏が代表を務める株式会社ロフトワークのサイトから、ありがたい事にPDFを無償で全文ダウンロードができます。

 

株式会社ロフトワーク様
Webプロジェクトマネジメント標準 全編ダウンロード

 

これまでプロジェクトの成功法を、いろんなディレクターさんと話してきて少しづつ知識を得てきましたが、このPINBOKに書いてある事が波紋のように広がって自分に少しだけ届いていたんだと思いました。

 

【感想】

以上の2つが特に胸踊る大収穫であったけど、そのほかにも大串さんのマネジメントのノウハウやスキルは本当に参考になりました。

 

あと、この業界の人たちだからこそ痛感する「あるある話」もちょいちょい織り交ぜながら説明されてたので、リラックスしながら楽しく耳を傾けられました。

 

世の中には色んなタイプのディレクターさんが存在します。
プランニングやマーケティング重視だったり、制作・開発フェーズに詳しかったり、考え方も進め方も十人十色。

 

所属されている会社の性質によってもやり方に制限があるし、案件によっても臨機応変に対応しなければならない。

 

でも、Webサイト制作プロジェクトマネジメントにおけるディレクターの最終目標・使命はみんな同じです。

 

これからも積極的に色んな方々のパターンを聞いて、自分のやり方や引き出しを増やしたいと今回の勉強会では身が引き締まりました。

 




WordBenchとは?勉強会と懇親会に初参加。

WordBench



 

僕はWebディレクターという肩書きではあるけれど、メンバーをアサインできない案件の時は納品までを一人でやることもあります。

 

制作フェーズにおいて、デザインもコーディングもWordPressも声を大にして「全て俺に任せろ」とは言えないレベル。ハマる時は脇汗大洪水で必死でググっています。

 

先日、デザイナーの友達と久しぶりに呑んだ時にWordPressの話で盛り上がる。というか、僕の一方的な質問攻め。そこでWordBenchやWordCampを勧められ、今回1人寂しく(なかった)WordBench東京の勉強会に初参加してきました。




行ってきた勉強会は、WordBench東京「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門」※こちらの感想はいずれ。

 

開催日一週間前にDoorkeeperから申し込もうと思ったら既に6人目のキャンセル待ち!

 

さっさと申し込めば良かったと思っていたら、空きができて運よくエントリーできました。

 

どうやら今回の勉強会はテーマ的に人気の勉強会だったらしく増枠されたんだそう。当たり前の事だけど見つけたらさっさと申し込むべきです。

 

「初めは緊張するけど必ず懇親会にも出た方が良いよ。」とデザイナーにも言われてたので、受付で懇親会費用の2,000円を渡す。勉強会費用は無料。

 

来ていた人たちは20代前半から僕みたいなオッサーンまで。女性の方も結構来ていました。

 

受付を終え、好きな席に座ると、まずWordBench東京の簡単な説明があり、そのあとお勉強会が始まる。

 

興味津々な勉強会だったし、スピーカーの方のお話の上手さで、リラックスしながらあっという間に本編が終了。楽しくて時間が経つのが早く感じました。

 

懇親会にも参加する人達はそのまま会場に残り、スタッフの方々が飲み物や料理をテーブルに用意し始め、急にドキドキしている自分に気づく。

 

コミュニケーションスキルを要する職業に就いておきながら、「初めは緊張するけど・・・」という友達が残していった言葉に無意識にやられていたっぽい。

 

とにかく早く誰かと喋りたかったので、まずは自分と同じようにぽつねんしている方に近づき、スタッフの方々が目の前でビールを用意している中、「懇親会ってお酒も用意されるんですかね?」というアホな質問を飛ばす。

 

「どうですかね、私も初めてなもんで・・・」

 

(ヨシ!)

 

てな具合で、あとはお互い話しが止まらない。

 

懇親会はいざ始まってしまうとスタッフさんや、過去に何回か参加されている方々が進んで話掛けてきてくれるので、良い意味で忙しい。

 

乾杯の時も、まだ挨拶も交わしていない近くにいる見知らぬ方たちがどんどん缶を当ててきて皆さん本当にフレンドリーに感じました。

 

記念撮影後、最後の最後に本勉強会のスピーカーをされた大串肇さんにご挨拶ができました。個人的にスクーや著書本でお世話になってきた方なので、後光が差しているのが見えた。もっと色んなお話がしたかったけど、タイムアップ。

 

なるほど、勉強会も楽しいけど懇親会も楽しい。

 

今回「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門」という勉強会だったので、思いっきりWordPressな感じではなかったけど、WordPress、Webに携わっている色んな業種・業態・立場の方々とお話ができたのが良かったです。

 

もっと色んな方々とお話しがしたかったけど、それは今後回を重ねていくことにしました。

 

これからWebをやっていこう!、WordPressを極めよう!と思っている方や、スキルアップをしたい方にオススメです。