UXデザインセミナー『UX Bridge vol.5』に行ってきました。

UXデザインセミナー『UX Bridge vol.5』



 

BtoB/BtoBtoCサービスにおけるUXをテーマにした勉強会『UX Bridge vol.5』に行ってきました。

 

去年の『UX Bridge vol.2』では、新人のデザイナーを連れて行くことが一番の目的でしたが、本人は補欠から繰り上がらず落選。叶わず。

 

しかし、今回は、去年連れて行けなかったデザイナーと、今年入社したばかりの新人デザイナーの2名を連れて参加することができました。

 

参加した動機

  • 前回同様、前線で活躍しているデザイナー、フロントエンジニア、プロダクトマネージャーといった様々な役割の方々の視点で、UXデザインの取り組みや考え方、ビジネス上でどのような価値をもたらしているか?といったお話が聞けること。
  • 自分が所属する組織・チームの各役割のメンバー達に、自分の立ち位置からUXデザインの価値を、僕の言葉ではなく、外部の方々からの言葉で知ってもらいたかった。

 

良いUXデザインをする為に必ず必要とされる事

良いUXデザインをする為に必ず必要とされる事

 

業務では主に自社サービスのUXとUIの改善業務を担当しているUI/UXデザイナーの大村真琴氏。

 

良いUXデザインをする為に必要とされる事とは、スタッフエクスペリエンスとのこと。

 

要は、ユーザーに対するUXを向上させるためには、まず自チームや組織に対してエクスペリエンスデザインを施してから、ユーザーに良いUXを提供する。

 

大村氏は、テモナ株式会社に参画した際に初めてそれに向き合ったそうで、組織、人、文化、業務フロー、思考というキーワードをあげ、スタッフエクスペリエンスを実施した例を紹介していました。

 

ディレクターとはUXにおける問題点・課題点をすり合わせ、双方に学びや意思疎通、共通認識を増やす話のほかに、エンジニアとのコミュニケーションをピックアップしていました。

 

以前のエンジニアさんは、改善指示に対し黙って従う傾向にあり、ここにUX/UIのことを知れる絶好の機会をエンジニアが逃していると危惧していたとのこと。

 

実案件の中で改善指示を出す際は(おそらく)プロジェクトの背景やゴール、UIを改善することの意図を説明し、勉強会などを行わなくとも意思疎通や共通認識を高めることができたそうです。

 

とても良いアイデアだと思ったのは、セルフユーザビリティテストの実施方法。

 

プロジェクトチーム以外の社内の人たちにセルフユーザビリティテストを実施する際、「バグコンテスト」という告知ポスターを作成。セルフユーザビリティテストを社内イベント化し、他部門の人たちには業務以外のタスクが増えるといった印象を払拭したアイデアはいつか真似したいと思いました。




エンジニアがUXをロジックで考えてみる

エンジニアがUXをロジックで考えてみる

 

株式会社サイバーエージェント AdTech Studioの折原レオナルド賢氏は、エンジニアらしいロジカルな視点で管理画面の改善にあたった話などをされていました。

 

A〜Eまでページを遷移するタスクがあった場合のタスク完了までのユーザーの迷い度を、

 

  • N:ユーザーがタスク実行中に閲覧した異なるページ数(ユニークビュー)
  • S:ユーザーがタスク実行中に閲覧したページ数(ページビュー)
  • R:ユーザーがタスクを完了するための最短ページ数
  • L:迷い度

 

として数式に表し、複数あるタスク完了までの各ルートの迷い度を導きだす話が印象的でした。

 

その他にも、カードソートの集計にクラスター・デンドログラム(たぶんクラスター分析)の説明など、個人的には折原氏の登壇が一番興味深く、もっと詳しく話を聞きたいと思いました。

 

UI/UX カイゼンチーム始めました

UI/UX カイゼンチーム始めました

 

株式会社SmartHRから、デザイナーの渡邉氏、フロントエンドエンジニアの渡邉氏の同じ苗字の2名が登壇。

 

UX/UIに強いメンバーでカイゼンチームを立ち上げた経緯に、

 

  • プロダクト専任のデザイナーがいない。
  • エンジニアがBootstrapでUIを決定していた。
  • 当時のリソース・フェーズだとそれが正解。

 

といったことをあげてて、同行したWebデザイナーと自チームでのあるある話すぎておもわず笑みがこぼれた。

 

様々な改善例を紹介していた中で、会員登録へのタスクが斜格的すぎて、会員登録までの道筋案内の問い合わせがユーザーから殺到した時の改善例がグッときました。

 

ドロップダウンメニューに隠れていた会員登録へのリンクをグロナビに置いただけでは問い合わせは減らなかったが、最終的に罫線で区切り、並列から分類したことにより問い合わせが激減した成功例。

 

マイクロコピーじゃないけど、こういった細部のちょっとした修正で改善される成功例はつくづく素晴らしいと思う。

 

もちろん両名とも試行錯誤の努力と情熱が前提にあるのですが、僕は色んな知識を蓄えすぎて難しく考えすぎるクセがあるのだと今回の話で認識できてよかった。

 

感想

今回もデザイナーとエンジニアの視点から色んな考え方や取り組みを聞けて面白かったのですが、UXというよりも比較的UIやユーザビリティの話が多いという印象を受けました。

 

しかし、ワークフローやチームビルディングにおいて、やはり自分たちの環境だけが恵まれていないというわけではなく、どの組織も様々な課題を抱えており、その問題解決への素晴らしい工夫を聞けて収穫になりました。

 

同行した新人デザイナー達にも、自チームの問題や、Webサイトの改善に対して意欲が湧いているのが帰り道に感じられた。

 

UX Bridge vol.5




 

『時間と場所を選ばない パラレルキャリアを始めよう!2枚目の名刺があなたの可能性を広げる』




 

パラレルキャリアという言葉を初めて聞いた時に関心を持った理由は、SF小説などに登場する、現実と並行して存在する別の世界(時空)を表すパラレルワールドという言葉を知っていたことが基づいていたのだと後から思った。

 

そのパラレルキャリアについては数年前から関心を寄せていて、ネット上で情報収集をしていたところ、Webディレクターの方が実際にプロボノ、シビックテックといった活動をしているのを知り、その方と同年代・同業種としてその関心はさらに高まっていきました。

 

パラレルキャリアの定義についてはピーター・ドラッカー著『明日を支配するもの』にて提唱されている、

 

「パラレルキャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつことである(中略)」

 


明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

 

それはまさに今日の日本でも重要視されつつあり、ドラッカーは見事に予言を的中しています。

 

後述しますが、自分でもようやく最近その「もう一つの世界」を見つけることができ、今一度パラレルキャリアについて認識しようと、下記の書籍を読んでみました。

 


時間と場所を選ばない パラレルキャリアを始めよう!―――「2枚目の名刺」があなたの可能性を広げる

 

この本では、豊富な実例と平行に、パラレルキャリアの定義始め方種類方法活動により得られること。また、対極をなすシングルキャリアの実態リスクなど、パラレルキャリアを始めるにあたり、知っておくべき知識が全8章200ページ強にて学べます。

 

パラレルキャリアとは

本業と本業以外の社会活動。

 

社会活動と聞くと「NPO団体」「ボランティア」という敷居が高いワードが思い浮かぶけど、そこがちょっと待ったなのである。

 

「社会」とは、なにも「世の中」という広くて公なステージだけではなく、単に人々の共同空間でもあります。

 

つまり、学校のPTAや、自分が住んでいる町内会も立派な「社会」なのです。

 

  • SNSなどで同士を集め、プログラミングの勉強会を始める。または参加する。
  • 上記のように自分が住んでいる町の町内会に参加する。

 

こういったことも立派なパラレルキャリアに当てはまります。

 

シングルキャリアのリスク

といった具合に考えると、身近なところから気楽な気持ちで始めらることがわかりますが、そもそもそんなことは昔から行われていることなのでまったく目新しいことではない。

 

では、パラレルキャリアという横文字が、なぜ最近注目されているのか。

 

それはパラレルキャリアとは対極をなす、シングルキャリアにその本質が隠されています。

 

下記、本文中から引用抜粋。

 

シングルキャリアとは、「自分が本業と考える組織、あるいは役割に全面的に依存してしまい、その価値観を疑問の余地なく受け入れ、その状態から変化する可能性すら想定していない場合」

 

決して終身雇用がいけないというわけではありません。しかし、長時間残業、異動、慣れ親しんだ仲間といった、会社が用意した時間と空間と接点の中で、一つの組織の考えだけに染まった思考と行動はとても閉鎖的なのです。

 

現に僕も組織のその時その時の状況により役割や立場、部署を転々とした経験があります。

 

その閉鎖的な状況にも気づかぬまま、組織の血液が濃くなってしまうと、社員個人は総合職として様々な経験ができる反面、特筆した専門分野を伸ばすことができません。

 

様々な経験といえど、所詮自分の組織内での経験にすぎない。

 

成長を妨げられた社員が多くなると、無意識に組織に身を任せる人ばかりとなり、自らが組織をより良い方向へ導く思考・行動を起こせなくなると考えています。

 

またはその危機感に気づいた人は転職を希望することになります。

 

当然それは組織的にもマイナスだし、後述する「キャリア」という個人の人生にも跳ね返ってくるでしょう。

 

パラレルキャリアが注目された3つのこと

(1)社内では経験できないことが経験できる。

例えば、町内会委員になるにしても、日頃の業務と同じように町内会にも目標や課題があるはずです。

 

多くの人たちに自分の町に住んでもらいたいという最終目標があり、そのためには町内イベントを開催したり、治安を良くしたりなど。

 

本業でフロントエンドエンジニアをメインでやっている人が、同じ町に住んでいる老若男女の様々な職業・役割を持つ人たちと一つの目標に向かうプロジェクトに参加することにより、普段では経験できない人たちとのコミュニケーション、チームビルディング、未知の専門知識、問題解決能力などが身につくはずです。

 

(2)その経験を本業で生かせる。

今まではフロントエンドの構築をメインでやっていた人が、本業ではバグの解決だけでなく、プロジェクトの問題解決能力を発揮できたり、たまたま同じ町内会員にいた経済学者さんから得た知識でターゲットユーザーの行動心理についてアイデアを出せるようになったり。

 

かなり都合の良い例ですが、外部環境で率先して行動することは、間違いなく自分自身へのフイードバックとなり、それが持ち帰った組織への手土産となります。

 

(とはいえ、最近のエンジニアさんは守備範囲が広いが)




 

(3)その経験が自分のキャリアになる。

今後、我が国で定年が長くなるのか、定年自体がなくなるのかわかりませんが、節目として現職を離れた後も働きたい場合や、転職をする場合、豊富なキャリアがあればシングルキャリアに比べてそれは有利に働きます。

 

本書ではパラレルキャリアという観点からのキャリアについて、ダグラス・T・ホールの定義を紹介しています。

 

生涯における一連の職業と経験。
生涯における一連の役割の経験。

 

キャリアの定義は様々ですが、上記をキャリアと定義づけ、それらを果たすことにより、いつか自分の軌跡を振り返った時に大きな自信と実績になるということです。

 

まとめ

  • パラレルキャリアとは、本業と本業以外の社会活動。
  • パラレルキャリアは、身近なところから始めらる。
  • シングルキャリアのままだと自己成長の妨げになる。
  • パラレルキャリアは、本業では経験できないことが経験できる。
  • パラレルキャリアは本業や自分の人生に相乗効果をもたらす。

 

以上、この本を読んで自分なりに解釈したことですが、富士通ラーニングメディアのデザイン思考の導入の話や、週5時間〜10時間のスキマ時間を活用した話など、とにかく実例が豊富な良書だと思います。

 

日頃からプライベート学習をしている人におすすめ。

 

おまけ:僕のパラレルキャリア

僕が飛び込んだ「もう一つの世界」は、自分が住む大規模な集合住宅の理事会です。

 

【課外活動】マンモス集合住宅の活性化運動。

 

役割としては、

  • 4棟管轄の副棟委員長として、棟の問題提起、問題解決、業務執行。
  • 広報副部会長として、広報誌制作、Webサイトの運用と改善、他、広報活動全般。
  • 理事会役員として、棟と部会の活動報告や稟議、さらに全棟における問題提起、問題解決。

などなど。

 

月に10時間+α程度の時間で活動していますが、やはり理事会、棟委員会、広報部会のそれぞれのチーム内には、様々な専門分野の人、職業の人がいて、みんなこの集合住宅の資産価値を高めようという一つの目標に向かっている人たちで形成されていてとても刺激的で楽しいです。

 

飛び込んだだけじゃ成果の前借りをしているに過ぎないと思いますが、ここから少しづづキャリアを積み上げて行こうと思います。

 

いや、まずは飛び込むことが大事かな。




 

ナチュラルにアイデア創出。真鍋博『発想交差点』




 

星新一や筒井康隆ほか、多くのSF小説や推理小説の装丁デザイン、挿絵を手がけたイラストレーター真鍋博のアイデア創出エッセイ集。

 

真鍋博が表現するこの「交差点」とは、人と話している時、街角を歩いている時、電車の中など、交差点のように自分と様々な人や出来事が入り交じる、つまり、日常生活でのあらゆる接点。

 

そんな交差点で著者が着想を得た発想や解釈が、見開き2ページ単位というコンパクトな構成で108篇収録されている。

 

読み進めていくうちに、これはミーティングルームから場所を屋外に変えた、他人とのテーマ無き108のブレスト集ではないか?と読み進めていたら、著者のあとがきでもこう記されていて納得した。

 

この発想交差点は、自分の座標軸を絶えず動かすためのシュミレーション、または、セルフ・ブレインストーミングであった

 

僕の知見では、発想は既知の情報を素材に、ある刺激により、ふとひらめく。

 

例えば、数人でのブレスト中に聞こえてきた誰かのボソッとした発言、家の中でリラックスした時にたまたま目に入った物体、公共の場での不愉快な出来事など。




 

この発想交差点は77年から80年にかけて執筆されたもので、まだNTTではなく前身グループの電電公社や、JRの前身の国鉄の名前も話の中に登場する。

 

当時の風景を思い浮かべながら懐古的に読んでも楽しい。

 

40年弱の年月が経ち、時代の風景や人々の価値観がガラッと変わり、現代のテクノロジーによって効率的に解決された問題もある。

 

しかしながら、SFを熟知したイラストレーターによる夢想だにしない切り口の発想や解釈は、現代、もしくは近い将来においても通じる貴重なヒントとして得ることができた。

 

また、通常チーム内でブレストする時は、みんなブレストのルールをいちいち意識しながら行っていることが多いので、このように日常の目の前で即座に疑問に思ったこと・感じたことからナチュラルにアイデアを創出できることをあらためて認識した。


発想交差点 (中公文庫)

 

発想交差点のオリジナルは「真鍋博の発想交差点―四百字二枚半=108篇」として1981年に実業之日本社から出版されており、今回僕が購入して読んだのは1984年に文庫化の際にあとがきを追加した中公文庫が出版したもの。

 

真鍋博の書籍や図録、画集は絶版モノが多く、古本界隈ではとても高価な値段で取引されていますが、この「発想交差点」以外にも同じ中公文庫から「異文化圏遊泳」「歩行文明」、ちくま文庫から「超発明: 創造力への挑戦」「真鍋博のプラネタリウム:星新一の挿絵たち」が文庫化されており、これらは古本でも比較的安く手に入れることができます。

 




 

ちょっとレトロでシンプルなデザインの腕時計 SKAGEN SKW6025

これぞシンプルデザイン。視認性抜群の腕時計『SKAGEN SKW6025』



 

Webディレクターという仕事柄、常に時間を気にして日々行動しています。

 

長年使用していた登山用デジタルウォッチの電池交換が億劫になり、しばらく腕時計を外していましたが、やはり日常、特に業務上必要不可欠と思い、この度おもいきってデンマークの時計ブランドSKAGEN(スカーゲン)のSKW6025に新調しました。

 

SKAGEN SKW6025

 

とても気に入ってしまったので、製品の特徴と、個人的にマッチした購入条件を交え、さらにメッシュベルトの付け方・外し方・長さ調整の説明をします。

 

視認性を重視

今回、一番考慮した条件。

 

クライアントとの打ち合わせやプレゼンといった場面で時間を確認するのは相手に失礼だと思い、一瞬でさらっと目線を下げた仕草の時にハッキリと時間を確認できるようにしたかったので下記の条件がマッチした。

 

  • 文字盤が白で、黒い針と、黒い数字のインデックス
  • デジタルではなくアナログ
  • 40×40mm以上の丸型

 

視認性が良い盤面のSKAGEN SKW6025

 

後述の「シンプルなデザイン」にもこだわっているけど、シンプルとはいえ、さすがにインデックスがドットや棒、もしくはインデックスがない針だけの超シンプルな盤は視認性がよくない。

 

また、個人的にデジタル表示ではミーティングやプレゼン、作業の進捗がわかりにくく、さらに周回する時間に対し、時計の形が四角という相反する調和は必要な要素ではなかった。

 

とにかくシンプルなデザインを。

飽きがこないデザインは結局シンプルなものが多いので、時間の確認以外の副次的機能は、6時の上にある小さな日付のみという無駄を省いたデザイン。

 

無駄を省いた飽きないデザインのSKAGEN SKW6025

 

僕は徹底したミニマリストではないし、人によってシンプルの度合いが違うと思うけど、上記の視認性を重視した結果、必然的にこれぞシンプルイズベストとなった。

 

SKAGEN SKW6025を腕に装着

 

唯一主張性があるのは朱色に近いオレンジの秒針くらいなので、ホワイトの文字盤とシルバーのベゼルとベルトの落ち着いた雰囲気はスーツにもフォーマルにも合いそう。

 

SKAGEN SKW6025を腕に装着(セータとシャツ)

SKAGEN SKW6025を腕に装着(Yシャツ)

SKAGEN SKW6025を腕に装着(チェックシャツ)

SKAGEN SKW6025を腕に装着(ネルシャツ)

 

60〜70年代のシカゴあたりで働くビジネスマンが付けてそうなデザインだと勝手に思い込んでいる。

 

薄くて軽い。

厚みは約8mm
重さは約65g

 

厚みが薄いSKAGEN

 

SKAGENの特徴は何と言ってもこの薄さと軽さ。

 

ゴツい腕時計は華奢な手首の自分には似合わないし、何より時計本体をいろんなところにぶつけやすい。

 

また、僕だけが感じていることかも知れないけど、長時間パソコンなどでデスクワークをしている時、ふと腕を浮かした時に重さを感じて気が散ることがある。

 

腕時計は時間を確認する時以外は気にしない存在でありたいので、薄さと軽さも考慮した。




 

スティールメッシュベルト

革やナイロンのベルトはデザイン的に嫌いではないけど、汗で臭くなるのが難点・・・。

 

しっかりとお手入れをしていれば長く使えると思うけど、このスティールメッシュベルトならば通気性があり、その問題を解決してくれそうな気がした。

 

通気性があるSKAGENのスティールメッシュベルト

 

ベルトに口をあて、フーっと息を吹きかけたらしっかりと空気を通した。

 

どのくらいの頻度でお手入れするかはまだ定まっていないけど、ベルトの裏側をウェットティッシュで軽く拭くくらいに考えています。

 

角度によって細かく"きらめく"スティールメッシュベルト

 

装着時のフィット感と、角度によって細かく”きらめく”デザインも気に入っている。

 

値段が高くない。

SKAGEN自体が20,000円〜40,000円で購入できるので、一般的にはべらぼうに高い時計ブランドの部類には入らないと思いますが、僕の予算では20,000円も高価すぎる・・・。

 

参考にならない情報ですが、僕は今回Googleショッピング検索で一番安い店を見つけ、ポイントを使って6,000円程度で購入しました。

 

2013年に発売されたこのSKW6025は、今のところ希少価値があるデッドストックではなさそうなので、2018年現在Googleショッピングで検索すると大体13,000〜25,000円で購入できます。

 

レトロなデザインのSKAGEN SKW6025

 

SKAGENのラインナップの中ではいささか一味違うレトロなデザインなので、SKAGENユーザー的には人気がなかったのか。

 

現在購入できる後継モデル

秒針の色やベルトが異なるものの、他はSKW6025とほぼ変わらないモデルがこのSKW6082とSKW6024。


[スカーゲン]SKAGEN 腕時計 KLASSIK SKW6082 メンズ 【正規輸入品】

 


[スカーゲン]SKAGEN 腕時計 KLASSIK SKW6024 メンズ 【正規輸入品】

 

公式オンラインでもAmazonでも普通に購入できます。

 

秒針の色やベルトが違うだけでここまで印象が変わるものなのだと改めてプロダクトデザインの奥の深さを感じた。

 

スティールメッシュベルトの付け方・外し方

出荷状態はスポンジに装着されているので、まずは留め具を外さなければならないのだけど、この手のベルトは初めてなので当初はとまどった。

 

出荷時のSKAGEN

 

新品購入時に箱の底に取り扱い説明書が入っているけど、残念ながら日本語対応ではない。しかし、なんとか取り外し・付け方・長さ調整を覚えました。

 

付け方・外し方【1】

まず、外す前の状態です。付け方は、逆の順序を辿ってください。

 

スティールメッシュベルトの付け方・外し方【2】

左側の留め金具を起こします。

左側のフックを起こします。

 

スティールメッシュベルトの付け方・外し方【3】

続いて、「SKAGEN」のロゴタイプが入っている方の留め金を起こします。

「SKAGEN」のロゴタイプが入っている方を起こします。

 

スティールメッシュベルトの付け方・外し方【4】

バーからフックを外して完了。付ける時はここから逆の順を追ってください。

バーからフックを外して完了。

 

スティールメッシュベルトの長さ調整

自分の腕にフィットさせるために長さの調整を行います。マイナスドライバーが必要です!

 

スティールメッシュベルトの長さ調整【1】

時計を仰向けにし、下側のベルトに付いている金具を調整していきます。

下側のベルトに付いている止め金具を調整

 

スティールメッシュベルトの長さ調整【2】

大きい止め金具を指でつまみ、時計側に起こします。

大きい止め金具を指でつまみ、時計側に起こします。

 

スティールメッシュベルトの長さ調整【3】

金具全体を抑えながら、長方形の穴にマイナスドライバーをさし、テコの原理で時計側に起こします。

マイナスドライバーをさし、テコの原理で時計側に起こします。

留め具を起こした状態

留め具を起こした状態。

 

スティールメッシュベルトの長さ調整【4】

指でゆっくりと留め金具全体をスライドして調整。あとは逆の順序で固定して完了です。

金具全体をスライド

 

感想

今まで、腕時計はその時の気分によってデザインを選び、シーンや用途によって機能面を重視してきましたが、この『SKAGEN SKW6025』は”自分なりのシンプル”として、いよいよ一生モノの腕時計になる予感がします。

 

まことしやかですが、業務時間内外に限らず、Webディレクターにお似合いの腕時計だと思っています。

 




 

心に響くイラストレーターの宝庫『クリエイターEXPO』




 

2018年4月4日、自チームのプロジェクトマネージャーとデザイナーの3人でコンテンツ東京2018に行ってきました。

 

クリエイターEXPOを含むコンテンツ東京とは。

東京ビッグサイトで定期的に開催されているリードエグジビションジャパン主宰の超巨大なイベント。

 

うちの会社に毎年招待券が届くので、仕事の合間を縫ってよく足を運ぶイベントのひとつ。

 

僕らも以前、自チームでWebやサイネージといったデジタルコンテンツソリューションを売りに出展した経験がありますが、ターゲット層とマッチすれば名刺交換は入れ食い状態になります。

 

コンテンツ東京内は『コンテンツマーケティングEXPO』『先端デジタルテクノロジー展』『グラフィックデザインEXPO』『AI・人工知能EXPO』などなど企業の宣伝・販促・業務効率化に貢献する多数の企業やフリーランサーが自社の製品やサービスを出展しており、また無料のセミナー講演なども行われているので、僕ら受託業社としては市場調査や情報収集の場にもなっています。

 

今回、個人的に期待していたブロックチェーンを生かしたビジネスを提供する企業が見受けられなかったのが残念。。。




 

様々なクリエイターが集結するクリエイターEXPO。

コンテンツ東京内はクリエイターEXPOという盛んなエリアもあり、主にフリーのイラストレーター、デザイナー、写真家、ゲームクリエイター、絵本作家さんなどが狭いスペースでブースを設けており、お祭りの露店通りのように密集しているストリートがある。

 

もう何年も行ってませんが、デザフェスよりもクリエイターEXPOは個人的にビジネス主体に感じます。

 

僕は写真よりもイラストを起用したWebデザインや企画が好きなので、市場調査や情報収集以外にパートナーとしてデザイナーさんやイラストレーターさんを探すのも目的としています。

 

ネット上でも素晴らしいイラストレーターさんを見つけるのは安易な時代になったけど、その場で直接イラストを目で見て、接してみて、商談までできることにクリエイターEXPOの魅力を感じます。

 

出展されている方々は基本的に技術が高い。

 

その中でどうしても自分好みのイラストに目が止まってしまいがちですが、あくまでプロジェクトのメンバー、ビジネスパートナーとして、近々で動きそうな企画や、今後想定される案件のブランディング戦略にマッチするかを判断基準としてマークしています。

 

当初、『クリエイターEXPOで気になったイラストレーター』として、今回気になったイラストレーターの方々を本投稿にまとめて紹介しようと書き進めていましたが、かなりの文字量となってしまったので、いずれ別々に紹介することにしました。

 

そういえば、クリエイターEXPOを含めコンテンツ東京は初日の午前中が空いているので、じっくりハンティングするならこの時間帯を狙うのがおすすめです。




 

【課外活動】マンモス集合住宅の活性化運動。




 

以前からパラレルキャリア、プロボノ、シビックテックといった課外活動に興味を持ってはいたけど、今までなかなか踏み込めずにいた。

 

しかし、思わぬところでそのチャンスが強制的に巡ってきた。

 

自分が住んでいる数千世帯、十数棟にも及ぶ都内の某マンモス集合住宅。そこの広報部会副部会長を任されることになった。

 

灯台元暗しというか、なぜ今までそこに着目しなかったのか・・・。

 

当初は単純に「棟役員になって欲しい」と前任の役員の方に言われ、たんなる係員的なものだろうと軽い気持ちで二つ返事をしてしまったのだが、全体の4分の1の棟が管轄の棟副委員長に任命され、そのまま自動的に全棟の理事会員に。

 

そして先日行われた全体役員会にて、デザイン、Web制作の経験が買われ、いきなり広報部会の副部会長になることに決まった。(しかも来季は部会長の椅子まで用意されている!)




 

資産価値が下がらない、戦後数十年の歴史ある集合住宅とはいえ、問題が山積みなのが現状で、やはり少子高齢化も一つの課題となっていた。

 

課外活動以外にも、以前から少子高齢化問題対策、いわゆるシルバー・イノベーションにも興味を持っていたので、この機会はまさに自分にとっておあつらえ向きだと思った。

 

新体制は4月からなので現状はまだ簡単な概要説明しか受けてなく、活動・役割の詳細内容は聞かされていない。

 

おそらく僕が所属する広報部会は、少なくとも広報誌の企画・編集・取材、Webサイトの改修、運用、PR活動などが想定される。

 

しかし、それら以外にも将来的には、この集合住宅の新たな価値観を創造する活動が必要になってくる予感がした。

 

セルフマネジメントも含め、プロジェクトの不安材料がすでに様々よぎっているが、何はともあれ今までの自分が経験してきたことを発揮し、逆に本業へのフィードバックが期待されるのは確実性があると思うので楽しみ。

 

週末は、まだチビなうちの子供と遊ぶのが楽しみだったので、時間が割かれることには心の葛藤はあるけど、ひとまず任期は全うしたい。




 

企業と顧客の暗黙知の前提を導き出すギャップファインディング




 

UXにおいてバイアスを払い、コンテキストを理解し、ユーザーのインサイトを知ることは主眼点となっています。

 

ユーザーの真の欲求を検出し、問題を解決するために活用するカスタマージャーニーマップ。それにくわえて、ギャップファインディングという手法がとても興味深かったです。

 

それは、ユーザーの潜在価値を見いだしマーケティングをしていくうえでも効果的な手法なのだと先日参加したワークで実感しました。

 

B2Bブランディングセミナー 活用できるカスタマージャーニーの作り方~ギャップファインディングというアプローチ~

主催:株式会社 大伸社コミュニケーションデザイン

 

ギャップファインディングとは

異なった分野と比較し、アイデアを得る。

 

このセミナーでわかりやすく例に出されていたのは、救急医療のシーンとF1のピットインのシーン。

救急医療

F1のピットイン

 

目的と対象が違うまったく別の分野でも、こうやって見ると、どこか相似していることに気づきます。

 

問題に直面している事柄と、共通・相似したすでに成功をおさめている事柄とを照らし合わせることにより、ピタリと前者に後者の成功法が当てはまる可能性があるのでは。

 

ギャップとは

ギャップファインディングを実施するうえで、「ギャップ」=「暗黙知の前提」を理解する。

 

企業も顧客も、商品やサービスの既存の「仕組み」「形状」「存在価値」が当たり前の現状だと思い込んでいることが多い。よって、その商品やサービスを利用しているユーザーの潜在的な不満や課題・期待がカモフラージュされてしまう。

 

その企業と顧客が持つ強力なバイアスこそが「ギャップ」=「暗黙知の前提」であり、そのギャップをカスタマージャーニマップや、先述の異なったカテゴリーとの比較から導き出すのがギャップファインディング。




セミナーの内容

レクチャー

ここではブランディングや、カスタマージャーニーマップ作成のコツ、ギャップファインディングについてのレクチャーを聞く。

本記事では、ブランディングや、カスタマージャーニーマップの説明は割愛します。

 

ミッション

ここから実際にワークショップに入ります。

ペルソナであるうつ病の患者さん(40代男性)自身が期待すらできなかったギャップを埋める問題を抽出し、うつ病患者さんが笑顔になれるアイデアを考える。

 

ペルソナの読み込み〜カスタマージャーニーマップ作成

5〜6人でチームを組み、すでに用意されているペルソナのストーリーを各メンバーが頭に入れ、各プロセス毎にペルソナの感情、ゴールを書き記した付箋やカードを時系列に並べ、カスタマージャーニーマップを完成させていく。

 

ギャップファインディングの実施

ジャーニーマップから汲み取れる感情や行動の情報から、ペルソナが本当は何を求めていたのかを分析。

 

さらに別カテゴリー(分野)のイノベーションサービスが集約されたアイデア集が各チームに一時配布され、それらを参考に比較し、アイデアのヒントをみつける。

 

分析結果

ペルソナが何を求めているか?

このペルソナは、症状が出はじめた初期の段階から自分がうつ病であることをひた隠す感情を持ち、それに伴った行動を各プロセスでとっていたせいで、全てが裏目に出る泥沼の行進を歩むことになっていた。

 

そこに着目し、うつ病の予防や治療といった病気自体の対策よりも、それらをも包括した、うつ病を肯定するある種の世界観が思い浮かんできました。

 

そもそも、世間のうつ病自体に対する印象がいけないのでは?

 

「風邪を引いたので今日は会社を休みます・・」
「昨日から風邪を引いちゃってさ、まいったよ・・」
「風邪引きそうな気がする・・」

 

同じ病気なのに誰もがここまで気軽に人に主張できる病気「風邪」。

 

うつ病も、風邪のように気軽に人に打ち明けられるようにならないものか?

 

別カテゴリー(分野)との比較

主催の大伸社さんが用意してくださった膨大なアイデア集を眺めてても、限られた時間内でマッチするものが見つけられなかった。むしろ、自分の知らないイノベーションがこんなにもあるのだなと、職業柄、感心してしまっていた。

 

前段で汲み取れたように、うつ病は人々に受け入れがたい分野なのかもしれない。

 

人々に受け入れがたい分野・・・。
その分野が人々に受け入れらた過去の実例・・・。

 

僕は「オタク」が思い浮かんだ。

 

80年代、タレントの宅八郎のキャラクター性や、当時実際に起った悪質で悲しい事件により、オタクは「気持ち悪いやつ」「危ないやつ」というレッテルが貼られていた。

 

00年代に入り、2ちゃんねるや、電車男というテレビドラマや映画を中心に、オタクと呼ばれる人たちに明るいスポットが当てられ、聖地となった秋葉原を中心に様々なカルチャーが生まれる。

 

オタクは「気持ち悪いやつ」から「キモカワイイ」存在となり、やがて市民権を得て、今や先端性すら感じるようになった。

 

アイデアの創出

うつ病に対する世間のネガティブな印象を、ポジティブな世界へと変遷させることに着想してからは、オタク文化への成り立ちに照らし合わせることに限らず、様々な奇抜なアイデアがチーム内から産声を上げた。

 

ここからのスピード感はすごかったし、一番盛り上がりました。

 

その中でも僕はやっぱり、オタク文化への変遷がマッチした。さらに前述の通り、今さら語るまでもない効果の威力を兼ね備えた映画やドラマの放映という、新鮮味に欠ける施策も有りだと思いはじめました。

 

「新鮮味に欠ける」ということはある意味「確立されている」ということ。

 

プロジェクトとして進行する際、未知のプロダクトやサービスは、プロトタイピング、素早いリリース、そして評価などを繰り返す試行錯誤の開発期間がかかる。

 

プロジェクトの予算の問題は置いといての話ですが、

 

その点、映画やドラマはありきたりとも言えるけど、幾年も大衆に親しまれている媒体であるがゆえ、今さらユーザーの学習理解度(ユーザービリティテスト)の心配はないし、PRのノウハウ、制作の専門家も充実しているので、時間という資源の消費の節約ができるという見解に至った。

 

このセミナーで得たこと

ギャップファインディングのレクチャーを受けているとき、経済学者で日本大学准教授の安藤至大氏の言葉を思い出した。

 

世の中のいろいろな現象を突き詰めて考えると、一見するとまったく別のことなのに背景にあるメカニズムがよく似ている現象が見つかることなんです。

 

別の畑を覗くことが有効なのはどこかで学んだつもりではいたけど、今回のワークを通して、ギャップファインディングという確立されたフレームとして学べたのは収穫でした。

 

そしてギャップファインディングを行うには精度の高いペルソナやカスタマージャーニーマップが必要だということも(本ワークショップでのカスタマージャーニーマップ作成方法は割愛します)。

 

最後の一つは、
テクノロジーを駆使したイノベーションを起こすことにこだわる自分を取り払うことができたこと。

 

画期的なイノベーションを起こすことが目的ではなく、あくまで問題を解決することが目的なのだと。

 

今所属している組織のWebサイト上で、「手段はなんでもいい」なんてカッコつけた自分のコメントは、ただ”騙っていただけ”だったと気づき、恥ずかしい気持ちにもなってきました・・・。

 

大伸社コミュニケーションデザインさんは、多くのエクスペリエンスデザイナー、エスノグラファー、ストラテジストを擁する会社で、今回のような有用なセミナーを惜しみなく開催されています。

 

僕がクライアントだったら依頼してみたい魅力的な会社だと思いました。

 




 

『オイコノミア ぼくらの希望の経済学』で楽しく経済学が学ぶ。




 

経済学は人生の役に立つ

大学生の頃に経済学部を専攻(中退)していた社内のWebデザイナーに「経済学の授業は楽しかった?」と聞いたら、「難しくてつまらなかった」という答えが返ってきました。

 

ぼくも学生時代は経済学に対し、敷居が高い学問という印象が強かったです。

 

今までWeb制作の仕事をやってきて、当初はビジュアルデザインやコーディングといった技術面を磨くことに必死でしたが、Webに限らず制作物・成果物のクオリテイを突き詰めていくと、人によっては心理学や行動経済学などに行き着くことがあります。

 

現在はぼくも経済学に興味を持つひとりですが、きっかけはWeb制作のスキルアップのプロセスで興味を持ったのではなく、意外にもお笑い芸人が出演しているこのテレビ番組でした。

 

経済学が好きになった番組

オイコノミア
http://www4.nhk.or.jp/oikonomia/

 

オイコノミアは、2018年現在、水曜の夜22:00〜22:43にNHK Eテレで放送されているテレビ番組で、吉本興業のお笑いコンビ、ピースの又吉直樹が毎回いろいろな経済学者とともに様々なテーマを経済学的視点の角度から考察しながらわかりやすく紹介しており、毎週水曜日を楽しみにしています。

 

オイコノミアの本

2012年から続くこの番組は本も出版されており、先日再読。


オイコノミア ぼくらの希望の経済学

 

この本に登場する経済学者の先生は大竹文雄氏、安田洋祐氏、川口大司氏、安藤至大氏の4名。

 

2012年から2013年までの放送の中から、番組同様に又吉直樹と各経済学者の先生とのかたっ苦しくない対談形式になっており、12章分の話が収録されています。

 

又吉直樹のゆるい自虐的ボケと、先生方の一歩引いた絡みが微笑ましくて読んでて楽しい。

 

幸福、就活、スポーツ、携帯電話、貯金、恋愛、結婚、給料、格差、保険、少子化、最後に人生設計といった12のテーマにおいて、それぞれの行動にあらゆる盲点・やるべきことが経済学を通じて気づくことができます。

 

例えば、就活。

経済学観点での就職活動

就活と婚活は似ている

結婚は、一般的には理想の女性を求める「男性」と、同じく理想の男性を求める「女性」という関係性。

 

就活も、採用する「企業」と、採用される「求職者」の二方向の関係です。

 

これから長い付き合いとなる結婚(入社)をするには、まずは就活というデートを重ね、お互いのことをよく知り合い、結婚(採用)というゴールにたどり着く。

 

デートは主に男性が二人で楽しく過ごせるよう、そしてお互いのことを知ろうといろいろな工夫をしますが、その工夫にこそ経済学が役に立つように思います。

 

情報の非対称性

「この企業は本当に残業がないのか?」

もしくは、

「この求職者は本当に真面目に働いてくれるのか?」

片方に正しい情報の共有がなければ、当然のごとく採用は成立しません。

このように双方の持つ情報に差があることを経済学用語で「情報の非対称性」と呼ばれています。

 

チープトーク

企業は自社採用サイトや求人サイトで、良い職場環境や将来的な方針をアピールし、逆に求職者は履歴書・職務経歴書や面接などで、自己の強みをアピールします。

 

しかし、情報の非対称性問題を解消できたわけではなく、まだこの状態ではお互いが「本当のことを言っているのかな?」と完全なる信用にはつながっていません。

 

これはゲーム理論(相手の手打ちを読んで自分の得点を高くし、いかに失点を少なくするにはどうするかという理論)の専門用語チープトークにあたります。

 

シグナリング

では、どうやったら少しは信じてもらえるのか。

 

例えばWeb制作会社を志望している求職者側を例にすると、「日頃からプライベート学習をしています!」というチープトークを裏付ける行動結果を示せばいいのだと思います。

  • 資格を持っている。
  • 独自ドメインの自サイトを運営している。
  • 読んだ本や勉強会のレビューをしている。

 

など、日頃、時間とお金を消費して自己投資している証拠を提示するといった、本気度を見せることでシグナリングという効果があります。

 

まとめ

上記はほんの一例ですが、このように経済学は働き方、ビジネス、私生活など日常や未来でのあらゆる人生の選択肢にも関わってくる役に立つ学術であることがわかります。

 

最後に、残念なことに2018年3月21日(水)をもって6年間続いたオイコノミアは最終回をむかえるそうです。

 

またいつか復活してほしいし、2014年から2018年にかけて放送された内容のオイコノミアの第二弾の本も出版してほしい。

 

なにはともあれ、又吉さんや出演した経済学者さん、番組スタッフさん、大変お疲れさまでした。